『ヒトの化石』制作宣言
『ヒトの化石』という作品をつくります。
マイムを中心として、セリフに頼らない舞台作品にする予定です。
僕が消え
遠い未来で
化石になったら
ひとは僕に何をみるだろう
分析して
名をつけて
解読をしても
愛した人は僕しか知らない
藍坊主の「星のすみか」という歌の歌詞です。
でも、本当に、そうか?
誰を愛したか、化石からは本当に分からないのか?
どうにかして、ヒトはその思いを化石にできないのか?
ヒトが化石になって残した思いは、どんなふうに解読されるのか?
そういう着想から出発します。
化石にもいろいろあって、例えば足跡だって立派な化石です。
ある恐竜は、その奇妙な足跡以外に手掛かりとなる化石が発見されませんでした。
学者は足跡”だけ"からその全体像を推測し、キテレツな復元図をいろいろこしらえました。
でも研究していくうちに、その指の形、跡の深さ、歩幅なんかから、
恐竜の重心がわかるようになりました。
そうやってこしらえた復元図は、のちに発見された骨の化石とぴったり一致したそうです。
恐竜だってこれくらいのことがわかる。
じゃあ、ヒトだったら?
ということで、これから、作品を形にしていきます。