2015-01-13 『ヒトの化石』シーン案メモ 『ヒトの化石』プロジェクト ひろいいひろい沙漠。 ざらりとした大きな布のしわのように。 なだらかな丘陵の波の上に深い深い夜空。 砂場に小枝を立てたように、ぽつんと小さな立ち枯れの木。 側に立つ、ちいさな白い柔らかな三角錐のテント。 そこから米粒ほどの大きさの人が静かに現れる。 彼らはヒトの化石を探しにやってきた。 ガラスの水面を泳いで、針金のくじらが泳いでくる。 それは昼間見た夜空の景色と同じ。 ツェッペリン号の姿。 5人、見上げていた。見送っていた。 ラジオから聞こえてくる、硬式飛行船、ヒンデンブルク号爆発事故のニュース…